著者からのメッセージ

日本の英語教育をもっと良くしたい!

昨年から取り組んでいた本がついに発売されました!今回の本は、結果的に「日本の英語教育に物申す」ような刺激的な内容になっています。

「英語の授業が好きだったか/嫌いだったか」アンケートで聞くと、おそらく「嫌いだった」と回答する方が多くなると思います。

…かく言う自分も、かつては英語が苦手で、大学受験では「語呂で覚える英単語」に頼って、ずいぶん酷い目に遭いました。いざという時に語呂合わせの文が思い出せない!(笑)

そもそも英文法の説明が意味不明なんですよね。いきなり上からガッチガチの文型や構文が降ってくるような感じ…と言えばいいんでしょうか。

素直に受け入れることができたら良かったんでしょうが、いちいち「わけがわからん(怒)」と反発していました。

時が過ぎて、本格的に英語の研究をするようになっても、やはりこのあたりの問題意識はずっと残っていました。

自分としては「ネイティブも同じ人間なんだから、彼らが英語を話せるようになるのにも、きっと人間らしい理屈があるはずだよな~」と思っていたわけです。

そして、あるときフッと気がついたんです。「日本人もネイティブも現実に見えているものは同じ。この同じように”見えているもの”から英語を解説すれば、僕らも英語がわかるようになるんじゃないか!?」って。

それからは、英語そのものの研究に重点を置くのではなく、「ネイティブはどのようにモノを見ているのだろうか?」という視点に切り替えることにしました。

そうすると、必然的に比較対象として「じゃあ、僕たち日本人はどのようにモノを見ているのか?」ということも考えなければいけません

それらをひとつひとつ整理していったわけですが、その過程で「えっ!? 僕らはこう見るのが当たり前だと思っていたけれど、ネイティブにとっては違うんだ~!」という目から鱗な発見がザックザク出てきました。

そういう発見をするたびに「言語って…、めっちゃ面白い!」と感動をしてですね(笑) 「これはみんなに伝えなくては!」ということで、勢いそのままで書き上げたのが本書『英会話イメージトレース体得法』なのです。

ちなみに、この本を書くにあたって、「もしかしたら誰かが既に述べているかも…」と思ったので、たくさんの英語本を調べました。

でも、結局「モノの見方」から英語を解説しているような本は見当たらず、どちらかというと「あ~、自分の学習のために読んでいたら、途中で読み進める気力がなくなるだろうな~」という本が多くて、多くて…。

これだけ多くの本がそうなっているってことは、多くの学校でも、いまだにそうなってるってことだと思うんです。

この現状をどうにかしたいんですよね。たとえば、英語の先生が生徒に”ある風景”をイメージさせて

「僕たちはこう見ていきますよね。だから日本語ではこう表現します」

「一方でネイティブはこう見ていくんです。だから英語ではこう表現するんですよ!」

「ちなみに、この英語表現をタイプわけすると、○○文型、××構文になるんです」

…こんなふうに教えてくれたら、素直に受け入れることができると思いませんか?これだったら、文型や構文で苦手意識をもってしまう人もグーンと減ると思いませんか?

英語を勉強した分だけ、その努力が報われる…、そうそう簡単に英会話で挫折しない…、そんなふうに日本の英語教育を変えることができたらいいなと思っています

自分だけでは、これまでの英語教育を変えるのは難しいかもしれません。でも、同じような問題意識をもっている人はいると思います。そういう方々と一緒に現状を変えていきたい!

というわけで、同じような思いで英語教育に携わっている方々に本書の存在が伝わるように、もし応援していただける方は、シェアしていただけると非常~~~に嬉しいです!最後まで読んで頂いてありがとうございます!長文失礼しました。

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